50年前の未来像6割外れ

 1960年に科学技術庁(当時)が予測した21世紀初頭の技術135項目のうち、実現したのは携帯電話や高周波調理器(電子レンジ)、人工授精・精子の永久保存など54項目と4割にとどまることが、文部科学省系のシンクタンク、未来工学研究所などのまとめでわかり、28日、判定結果を公表した。技術予測は当時の中曽根康弘・科技庁長官の提案で原子力、医学、宇宙など各分野の第一人者を集めて実施。『21世紀への階段』のタイトルで出版した。
 実現しなかったのは、月への拠点となる「地球空港」の洋上設置や、主婦がテープレコーダーに吹き込むとその家事をこなす電子お手伝いさんなど。特に振るわなかったのが原子力関係で、7項目のうち実現はゼロ。増殖炉など4項目の「一部実現」にとどまった。



やっぱり50年前と比べて一番進歩したのは携帯電話やネットをはじめとする通信分野でしょう。原子力分野は日本人の原子力アレルギーが治らないと国内での発展は難しいでしょう。冷戦が意外に早く終結したので宇宙開発分野は予想よりも発展していないようです。今から50年後はどうなっているんでしょうか…